慢性腎臓病(CKD)って何?

成人のおよそ8人に1人が発症!患者数約1330万人の新しい国民病「慢性腎臓病」
「慢性腎臓病(CKD: Chronic Kidney Disease)」とは、ごく初期のものから末期のものまで含めて慢性的に腎臓の機能の低下が続く状態を指します。
日本腎臓学会によると日本のCKD患者は成人で約1330万人。成人のおよそ8人に1人が発症している計算になり、新たな国民病だといえるでしょう。
生活習慣病やメタボリックシンドロームが蔓延している今、多くの人がCKDの危険性を抱えています。
自分はCKDなのか。もしCKDならばどのステージなのか。
腎臓の状態をきちんと把握して、早期発見・早期治療を心がけましょう。
CKDの定義
蛋白尿が出るといった
腎臓に異常がある
腎臓の働きの指標と
なるGFR(糸球体ろ過量)が
<60mL/分/1.73㎡
①②のいずれか、または両方が3ヵ月以上続くこと。

なぜCKDが重要なの?

CKDの重症度分類とは?
CKDの重症度は原疾患、腎臓の機能(GFR)、蛋白尿・アルブミン尿をあわせたステージで評価され、そのステージに応じて適切な治療が必要となります。腎機能はGFRによってG1〜G5に分類されており、GFRが低下するほど重症になります。また、CKDでは同じ腎機能でも蛋白尿・アルブミン尿があればA2、さらにその蛋白尿・アルブミン尿が増えればA3となります。治療することで蛋白尿・アルブミン尿が減れば重症度は下がります。ステージG1・2といった初期にはほとんど自覚症状は現れません。この段階に発見できれば生活習慣の改善で回復が見込める場合がありますが、体に異変が現れ始めるステージG3以降は専門的な治療が必要です。将来的な末期腎不全の危険を減らすためには、少しでも早い段階でのCKD発見・治療が望まれます。
CKDの重症度分類(CKD診療ガイドライン2012)
重症度は原疾患・GFR区分・蛋白尿区分を合わせたステージにより評価する。CKDの重症度は、死亡、末期腎不全、心血管死発症のリスクを緑          のステージを基準に、黄          、オレンジ          、赤          の順にステージが上昇するほどリスクは上昇する。
(KDIGO CKD guideline 2012を日本人用に改変)
日本腎臓学会編:エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018, p2-5
 CKDは心筋梗塞や脳卒中の危険を高めます。
CKDは心筋梗塞や脳卒中などの脳・心血管疾患の重大な危険因子であることが明らかとなっています。また、CKDを引き起こす原因として喫煙、糖尿病・高血圧などの生活習慣病、メタボリックシンドロームなどがあげられ、それ自体、心筋梗塞や脳卒中といった脳・心血管疾患の原因となります。したがってCKDと脳・心血管疾患は合併症を起こしやすい関係にあり、CKDのステージが進めば進むほどその危険性も高まっていきます。
 CKDを放置すると透析や腎移植が必要となります。
CKDを治療せず放置したままにしておくと、腎不全を来し命にかかわる危険性があります。その場合治療は困難となり、最終的には腎臓の機能の代わりとなる透析療法を受けるか、腎移植が必要になります。

Last Updated:2019/09/10  PP-FOS-JP-0298-17-06