CKDを悪化させない
ためには?

CKDは、本人も気が付かないうちに病気が進行してしまい、よほど腎臓の機能が低下しない限り、自覚症状は現れません。
水面下で進むCKDを悪化させないためには、日々の腎臓への負担を減らすのがポイント。食生活の見直しや生活習慣の改善を行い、腎臓をいたわる生活を心がけましょう。 
また、腎臓の機能は加齢とともに低下していくため、現在CKDのリスクがない人にも充分注意が必要です。
CKDを悪化させないための日常生活のポイント
  • 医師や管理栄養士の指示に従い、塩分・蛋白質・リンなどの食事制限を行う
  • 水分の過剰摂取や極端な制限を避ける
  • 過労を避け十分な睡眠や休養をとる
  • 禁煙および適正な飲酒を心がける
  • 血圧については、処方された薬をきちんと飲み、日常生活で血圧を上げないよう注意する
  • 家庭での血圧測定の習慣化が望ましい

CKDと脂質異常症

脂質異常症(高脂血症)とは、血中の脂質(コレステロールや中性脂肪)が多すぎる状態を指します。自覚症状は一切ありませんが、放置しておくと増えた脂質が血管の内側に溜まり、血液のめぐりも悪くなっていわゆる血液ドロドロ状態に。その結果、動脈硬化を発症し、最悪の場合、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。この脂質異常症はメタボリックシンドロームの診断基準の1つでもあり、高血圧や糖尿病、ひいてはCKDの危険性を押し上げます。

脂質管理
CKD患者における脂質管理の目安
※1:一次予防;冠動脈疾患(心筋梗塞や狭心症など)の発症予防のための治療)
※2:二次予防;冠動脈疾患の既往のある方の再発予防のための治療)
注)目安の値は動脈硬化性疾患予防ガイドライン2017年版に準拠しています。
日本腎臓学会編:エビデンスにも基づくCKD診療ガイドライン2018, p49-50

CKDでは脂質異常症の治療により蛋白尿の減少と腎臓の機能低下の抑制が期待できます。また、脂質異常症はそれ自身が心血管疾患の発症の危険因子でもあるため、同時に心血管疾患の発症予防にも効果があります。脂質管理においても、まずは食事療法や運動療法などの生活習慣の改善が優先されます。食事療法では、まず総摂取エネルギーを考慮し、適正なコレステロールの摂取を心がけるようにしましょう。また、運動にはHDLコレステロール(善玉コレステロール)を増やすとともに中性脂肪を減らす効果があり、脂質異常症の改善には不可欠です。
  管理目標値達成のために薬を服用しましょう。
食事療法や運動療法などの生活習慣の改善を一定期間続けても改善がみられない場合、薬による治療が開始されます。症状や原因にあわせてコレステロールが作られるのを抑制する薬や、コレステロールの吸収を抑える薬などが処方されます。同時に、食事療法や運動療法をしっかり続けていけば、薬を減量、中止することも可能です。CKDの悪化防止と心血管疾患の予防のために、管理目標値の達成を心がけましょう。

Last Updated:2019/09/12  PP-FOS-JP-0298-17-06