腎臓には骨髄に作用して赤血球を産生する造血ホルモン(エリスロポエチン)を産生する働きがあります。赤血球の主な役割は全身に酸素を運ぶことです。血液中の赤血球が不足し、酸素不足が起こると、腎臓はエリスロポエチンを産生して赤血球の産生を促します。
※貧血には腎臓の機能の低下が原因ではなく、鉄欠乏、感染(炎症)、消化管出血が原因で起こる貧血もあります。
赤血球が充分
産生されなくなると…
腎臓の機能の低下が続くとエリスロポエチンの産生が低下し、赤血球が減少して貧血を引き起こします。めまい、動悸、倦怠感といった症状を引き起こしますが、このような腎臓の機能の低下に起因する貧血は「腎性貧血」と呼ばれています。