CKDはどんな症状があるの?
CKDの初期は、自覚症状がほとんどあらわれませんが、腎臓は初期の段階から障害を受けています。最初にアルブミン※1が尿に出始め、進行にともない、その量が増え、次第に腎臓の機能が低下していきます。症状に気が付いた時には病気がかなり進行していることが多いため、定期的に検査を受け、早期に発見・治療することが大切です。
- ※1 たんぱく質の一種です。
特にこんな人は要注意!
以下の症状があてはまる人は、CKDの可能性があります。
早めに病院で検査を受けましょう。
- 尿検査で尿たんぱくが出ている
- 尿の色が濃かったり、泡立つ
- 夜に何度もトイレに行く
- 顔色が悪いと言われる
- ひどいむくみがある
- 貧血や立ちくらみがよく起こる
- 疲れやすく、常に体がだるい
- 息切れしやすい
慢性腎臓病は目立った症状はなく、気付かないうちに悪化していくことから“サイレントキラー”と呼ばれています。
糖尿病性腎症の典型的な臨床経過※2
- ※2 最近ではこれと異なる経過をたどる病態も知られており、糖尿病性腎臓病と呼ばれています。
- 尿アルブミン値(mg/gCr)あるいは尿たんぱく値(g/gCr)
日本糖尿病学会. 糖尿病性腎症病期分類2014の策定(糖尿病性腎症病期分類改訂)について. 2014: 糖尿病, 57(7), 531.,槇野博史.糖尿病性腎症一発症・進展機序と治療.東京:診断と治療社. 1999: 192.を参考に作図