CKDを悪化させない
ためには?

CKDは、本人も気が付かないうちに病気が進行してしまい、よほど腎臓の機能が低下しない限り、自覚症状は現れません。
水面下で進むCKDを悪化させないためには、日々の腎臓への負担を減らすのがポイント。食生活の見直しや生活習慣の改善を行い、腎臓をいたわる生活を心がけましょう。 
また、腎臓の機能は加齢とともに低下していくため、現在CKDのリスクがない人にも充分注意が必要です。
CKDを悪化させないための日常生活のポイント
  • 医師や管理栄養士の指示に従い、塩分・蛋白質・リンなどの食事制限を行う
  • 水分の過剰摂取や極端な制限を避ける
  • 過労を避け十分な睡眠や休養をとる
  • 禁煙および適正な飲酒を心がける
  • 血圧については、処方された薬をきちんと飲み、日常生活で血圧を上げないよう注意する
  • 家庭での血圧測定の習慣化が望ましい

CKDと高血圧

高血圧とCKDは互いに悪循環の関係にあり、高血圧がCKDを引き起こす原因であり、逆に、CKDが高血圧の原因ともなります。
このように腎臓と血圧は密接に結びついており、血圧の管理がCKDの悪化や心血管疾患の発症の抑制に大きな意味をもちます。
高血圧管理
CKD患者における血圧管理の目安
・75歳未満では、CKDステージを問わず、糖尿病および尿蛋白の有無により降圧基準を定めました。
・蛋白尿については、軽度尿蛋白(0.15g/gCr)以上を「蛋白尿あり」と判定します。
・75歳以上では、起立性低血圧や急性腎障害などの有害事象がなければ、140/90mmHg未満への降圧を目指します。
日本腎臓学会編:エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018, p22-24

血圧が高めの人は定期的な血圧測定を!
CKDの悪化を防ぐためには、血圧の管理が不可欠になります。自分の血圧を常に把握するために、習慣的に家庭での血圧を測定することをおすすめします。診察室での血圧が良好であっても、夜間や早朝など1日を通じた血圧の管理が重要です。朝晩2回の家庭血圧を測定して記録し、来院時に持参するようにしましょう。
高血圧はCKDの危険因子の1つというだけでなく、心筋梗塞や脳卒中の原因ともなります。血圧が高めの人は塩分を控え、バランスの良い食生活と適度な運動、禁煙などの生活習慣の改善に今すぐ取り組むようにしましょう。
生活習慣の改善項目
生活習慣の複合的な改善はより効果的です。
※重篤な腎障害を伴う患者さんは高カリウム(K)血症を来す危険性があるため、野菜・果実の積極的摂取は推奨しません。また、糖分の多い果実の過剰な摂取は、特に肥満者や糖尿病などのエネルギー制限が必要な患者では勧められません。(日本高血圧学会 高血圧治療ガイドライン制作委員会編:生活習慣の修正.高血圧治療ガイドライン2014, p39-44より引用・改変)
  目安の値を目指すために薬を服用しましょう
生活習慣の改善と並行して、降圧薬を用い血圧を管理します。
CKDの患者さんは蛋白尿減少効果が期待できるアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬(ARB)もしくは、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬がよく使用されます。また病状に応じてカルシウム拮抗薬や利尿薬を使用する場合があります。処方された薬をきちんと飲み、管理目標値内にコントロールすることが重要です。

Last Updated:2019/09/12  PP-FOS-JP-0298-17-06