CKDを悪化させない
ためには?

CKDは、本人も気が付かないうちに病気が進行してしまい、よほど腎臓の機能が低下しない限り、自覚症状は現れません。
水面下で進むCKDを悪化させないためには、日々の腎臓への負担を減らすのがポイント。食生活の見直しや生活習慣の改善を行い、腎臓をいたわる生活を心がけましょう。
また、腎臓の機能は加齢とともに低下していくため、現在CKDのリスクがない人にも充分注意が必要です。
CKDを悪化させないための日常生活のポイント
  • 医師や管理栄養士の指示に従い、塩分・蛋白質・リンなどの食事制限を行う
  • 水分の過剰摂取や極端な制限を避ける
  • 過労を避け十分な睡眠や休養をとる
  • 禁煙および適正な飲酒を心がける
  • 血圧については、処方された薬をきちんと飲み、日常生活で血圧を上げないよう注意する
  • 家庭での血圧測定の習慣化が望ましい

CKDと骨・ミネラル代謝異常

腎臓はミネラル代謝調節に大きな役割をはたしており、その異常はCKDの進行に影響されます。CKDが進行すると、骨がもろくなるといった変化だけでなく、骨ではないところに石灰化を起こすなど全身に異常を生じます。ステージ3の時期から血清リン、カルシウム、PTHの定期的検査を行い、早期より管理することが重要となります。
ミネラル代謝管理
CKD患者におけるミネラル代謝管理の目安
1)日本透析医学会:慢性腎臓病に伴う骨・ミネラル代謝異常の診療ガイドライン,透析会誌45(4):301-356,2012より作成
2)日本腎臓学会編:エビデンスにも基づくCKD診療ガイドライン2018, p41

骨・ミネラル代謝異常とは?
骨・ミネラル代謝異常とは?
骨以外の軟部組織にカルシウムが沈着してしまうことで、関節痛や呼吸不全、皮膚のかゆみや心血管障害などさまざまな症状を引き起こします。
副甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気を副甲状腺機能亢進症といいます。その中でも、腎不全により二次的に起こるものを二次性副甲状腺機能亢進症といいます。骨からカルシウムが流れ出ることで骨が弱くなって骨折しやすくなります。
  骨・ミネラル代謝異常の治療とは?
血清カルシウム、PTHの管理に先だって血清リンの管理が優先されます。リンの管理は血清リンが基準値を超える前から、食事療法によって始めることが望ましいといわれています。リンは蛋白質に多く含まれているため、蛋白質制限が実施されていればリン摂取量も制限されていることになりますが、蛋白質は体に不可欠な栄養素であり、必要以上の制限は逆に悪影響をおよぼします。蛋白質制限以外にリンを多く含む食品添加物をさけることで、効率よくリンを管理することができますので、加工食品やファーストフード、清涼飲料水の摂取を控えるようにしましょう。また、血清リンが基準値上限を超えた場合、リン吸着薬の服用が考慮されます。
CKDの患者さんは
高リン血症に注意が必要です!


Last Updated:2019/09/12  PP-FOS-JP-0298-17-06